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ジジンボルとして、きびしくそして暖かく各務原市民を見守っています。
二 ミニ消防車
くまさん・空中回転ミニ消防車・きりん・なまず・ぞう・ひけし・まもる、これは、各務原消防が製作したミニ消防車達です。防火思想の普及を目的に一号車くまさん号が昭和五五年に完成。一躍子ども達の人気者となりました。その後、きりん号、空中回転ミニ消防車とつづき、八台ものミニ消防車を完成させました。
ミニ消防車による広報活動の波及効果は、次の二点が揚げられます。
(一)多数の人とのふれあい
ミニ消防車の試乗会場には、終日親子づれで大賑わいですが、順番待ちのお母さん方からよく質問を受けます。内容は、消火器や自主防災訓練など火災予防面が大半です。日頃、疑問に思っているが尋ねる勇気もなく、この機会に、という方が少なくありません。われわれにしても、普段聞きたくても聞くことができない生の声を直接耳にすることができ、とても勉強になります。
(二)行事の活性化
市消防ポンプ操法大会一か月前になると各務原市幼年消防クラブでミニ消防車ポンプ操法の練習が始まります。練習は、子ども達、保母さん、消防職員の三者で行います。
ミニ消防車を持ち込み、職員が中心となって指導にあたります。大好きなミニ消防車を前にしているだけに、子ども達には難しい体の動きも一生懸命覚えてくれ、またたく間にちびっこ消防士が誕生します。
操法大会当日は、消防団各出場班の採点中にミニ消防車ポンプ操法を披露しますが、団員に勝るとも劣らぬ操法ぶりに会場全体が拍手の嵐となります。
燥法大会は、消防関係者のみの参加で市民には縁遠い存在でしたが、このミニ消防車が加わることにより、多くの市民が詰めかけ充実した操法大会となりました。

 

今後に向けて
市民生活の中へ自然に浸透し、「生活の一部に消防がある」。そんな位置づけをしたいと日頃から努力しているところですが、納得のいく結果が思うように出てくれないのが現実です。
広報の原点は、相手を理解し自分遣をPRするところにありますが、ややもするとこの基本姿勢が崩れ、われわれの独り相撲となる場合が少なくありません。この基本姿勢を常に念頭に置き実のある広報を展開していきたいと思います。
(棚瀬里美)

 

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